女子大の中に入ったのは初めてで、男性秘書と2人でソワソワしちゃいました。
訪れたのは日本女子大学の成瀬記念館。
「広岡浅子展」の観覧が目的です。
広岡浅子と言えば、つい最近まで放送されていたNHKの朝ドラ「あさが来た」のヒロインのモデルになった人物ですが、日本女子大学創立に尽力したほか、大同生命や銀行なども創業しています。
その浅子が銀行で女子行員を採用しようとした時のこと。
女性の社会参画が一般的ではなかった当時、「無謀だ」「冒険が過ぎる」などと行内から大反対にあいます。
それでも浅子は諦めず、「女性の人格が認められる場を作りたい」との思いで行内を押し切りました。
そして「採用した女子行員を立派な女性に育てたい」と、他の行員よりも毎朝1時間早く出勤させ、実務や教養の教育を行いました。
その甲斐もあって、爽やかなお客様対応と女性行員が華を添える明るい雰囲気が評判となり、業績も上向いていったといいます。
いま、人口減少社会を迎えるとともに、低成長時代に突入した日本。
広岡浅子のように、自ら輝き、周りの女性をも照らしていくような女性が増えていけば、日本はもっともっと活力を増していくと思います。
明治日本を切り拓いた女性実業家「広岡浅子」の生き方を知り、ますます女性の活躍を応援していきたいという思いが高まりました。